News: June 30, 2021
A new hydroelectric power plant employing Czech turbine & generator opens
チェコ製水車・発電機による相ノ又谷水力発電所が操業開始
CCCIJ is pleased to announce that our Corporate Member Japan Small Hydropower Co., Ltd., - a distributor of Czech turbines & generators for hydropower manufactured by MAVEL, a.s. and CINK Hydro - Energy k.s. , opened a new hydropower plant in Toyoma, Japan. The plant started the operation on May 1, 2021, and the opening ceremony was held on June 22, attended by Mr. Ondřej Svoboda, Economic Diplomat from the Embassy of the Czech Republic in Tokyo.
在日チェコ商工会議所の法人会員である日本小水力発電株式会社が手掛けた「相ノ又谷(あいのまただに)水力発電所(富山県下新川郡朝日町)」の運転が2021年5月1日に開始され、同年6月22日に開所式が執り行われました。開所式にはチェコ共和国大使館より経済担当官のオンドジェイ・スヴォボダ氏も出席しました。
2017年に大手ゼネコンの清水建設(株)が小水力発電事業の実績豊富な日本小水力発電(株)、そして通信や制御の部分を受け持つNES(株)と共同で出資し「水の国電力株式会社」を設立、同社による約4年の開発期間を経て「相ノ又谷水力発電所」が完成しました。
世界的に脱炭素社会にむけた動きが活発化するなか、再生可能エネルギーが大きな注目を集めています。その再生可能エネルギーのなかでも、川の流れを利用して発電する小水力発電を用いているのが相ノ又谷水力発電所です。
小水力発電は大規模なダムと異なり、投資額が少なく済む、開発時に周辺環境や生態系への負荷が少ない、そして季節や時間帯を問わず安定した量の電力を供給し続けられるといった社会のニーズに沿ったメリットがいくつもあります。
相ノ又谷水力発電所 全景
その小水力発電には水車・発電機が欠かせませんが、今回相ノ又谷水力発電所で採用されたのは、チェコのMAVEL(マーベル)社製のペルトン水車です。
川沿いの林道に全長約 1.6km・管径 800mmの水圧管路を埋設してこの水路に川の水を流し込み、MAVEL社製のペルトン水車を回転させることで発電を行います。
最大使用流量 1.0 m3/s、有効落差約114 mという高水圧・高落差の水力発電に適しているこのペルトン水車の最大出力は961kW、年間の想定発電量は624万kWhです。
相ノ又谷水力発電所 概略図
MAVEL社製 立軸5射ペルトン水車・発電機
日本小水力発電(株)は2002年よりチェコのMAVEL社およびCINK社製造の水車・発電機を国内に輸入しており、数多くの納入実績を誇ります。また同社は据付から、試験、保守メンテナンスまでを一貫して行っています。
チェコ製の水車・発電機について、代表取締役社長の半田宏文氏は、「MAVEL社・CINK社ともに高い技術力と豊富な経験・実績を保持しており、高効率な水車製造を行っております」と信頼性についてコメント。さらには、「国内外で再生可能エネルギーへの期待が高まる中、小水力発電により安全で安定したエネルギーを供給することで、次の世代の子どもたちへ豊かな暮らしを残し、持続可能な社会の実現を目指すことにより地域社会に貢献していきたい」とも述べています。
相ノ又谷水力発電所で発電した電力は今後 20 年間にわたりFIT(固定価格買取制度)による固定価格で北陸電力に売電することになっており、年間売電収入として約 1 億 8 千万円を見込んでいます。
水の国電力㈱は今後、富山県内を含め 5~6 県の計10数か所で小水力発電開発に取り組み、2030 年までに総発電能力 1 万 kW、総売上 20 億円の事業体制構築を目指しているとのことです。また、地方自治体との共同開発スキームや、地域エネルギー資源の活用に伴う地域貢献スキームの開発も同時に進めていくと発表しています。
<お問い合わせ>
日本小水力発電株式会社
山梨県北杜市大泉町谷戸3905
電話:0551-38-4040
URL:www.smallhydro.co.jp
E-mail:info@smallhycro.co.jp
資料提供:日本小水力発電(株)
参照:2021年6月22日付 清水建設(株)プレスリリース
News: June 30, 2021
A new hydroelectric power plant employing Czech turbine & generator opens
チェコ製水車・発電機による相ノ又谷水力発電所が操業開始
Photo by Japan Small Hydropower Co., Ltd.,
CCCIJ is pleased to announce that our Corporate Member Japan Small Hydropower Co., Ltd., - a distributor of Czech turbines & generators for hydropower manufactured by MAVEL, a.s. and CINK Hydro - Energy k.s. , opened a new hydropower plant in Toyoma, Japan. The plant started the operation on May 1, 2021, and the opening ceremony was held on June 22, attended by Mr. Ondřej Svoboda, Economic Diplomat from the Embassy of the Czech Republic in Tokyo.
在日チェコ商工会議所の法人会員である日本小水力発電株式会社が手掛けた「相ノ又谷(あいのまただに)水力発電所(富山県下新川郡朝日町)」の運転が2021年5月1日に開始され、同年6月22日に開所式が執り行われました。開所式にはチェコ共和国大使館より経済担当官のオンドジェイ・スヴォボダ氏も出席しました。
2017年に大手ゼネコンの清水建設(株)が小水力発電事業の実績豊富な日本小水力発電(株)、そして通信や制御の部分を受け持つNES(株)と共同で出資し「水の国電力株式会社」を設立、同社による約4年の開発期間を経て「相ノ又谷水力発電所」が完成しました。
世界的に脱炭素社会にむけた動きが活発化するなか、再生可能エネルギーが大きな注目を集めています。その再生可能エネルギーのなかでも、川の流れを利用して発電する小水力発電を用いているのが相ノ又谷水力発電所です。
小水力発電は大規模なダムと異なり、投資額が少なく済む、開発時に周辺環境や生態系への負荷が少ない、そして季節や時間帯を問わず安定した量の電力を供給し続けられるといった社会のニーズに沿ったメリットがいくつもあります。
相ノ又谷水力発電所 全景
その小水力発電には水車・発電機が欠かせませんが、今回相ノ又谷水力発電所で採用されたのは、チェコのMAVEL(マーベル)社製のペルトン水車です。
川沿いの林道に全長約 1.6km・管径 800mmの水圧管路を埋設してこの水路に川の水を流し込み、MAVEL社製のペルトン水車を回転させることで発電を行います。
最大使用流量 1.0 m3/s、有効落差約114 mという高水圧・高落差の水力発電に適しているこのペルトン水車の最大出力は961kW、年間の想定発電量は624万kWhです。
相ノ又谷水力発電所 概略図
MAVEL社製 立軸5射ペルトン水車・発電機
日本小水力発電(株)は2002年よりチェコのMAVEL社およびCINK社製造の水車・発電機を国内に輸入しており、数多くの納入実績を誇ります。また同社は据付から、試験、保守メンテナンスまでを一貫して行っています。
チェコ製の水車・発電機について、代表取締役社長の半田宏文氏は、「MAVEL社・CINK社ともに高い技術力と豊富な経験・実績を保持しており、高効率な水車製造を行っております」と信頼性についてコメント。さらには、「国内外で再生可能エネルギーへの期待が高まる中、小水力発電により安全で安定したエネルギーを供給することで、次の世代の子どもたちへ豊かな暮らしを残し、持続可能な社会の実現を目指すことにより地域社会に貢献していきたい」とも述べています。
相ノ又谷水力発電所で発電した電力は今後 20 年間にわたりFIT(固定価格買取制度)による固定価格で北陸電力に売電することになっており、年間売電収入として約 1 億 8 千万円を見込んでいます。
水の国電力㈱は今後、富山県内を含め 5~6 県の計10数か所で小水力発電開発に取り組み、2030 年までに総発電能力 1 万 kW、総売上 20 億円の事業体制構築を目指しているとのことです。また、地方自治体との共同開発スキームや、地域エネルギー資源の活用に伴う地域貢献スキームの開発も同時に進めていくと発表しています。
<お問い合わせ>
日本小水力発電株式会社
山梨県北杜市大泉町谷戸3905
電話:0551-38-4040
URL:www.smallhydro.co.jp
E-mail:info@smallhycro.co.jp
資料提供:日本小水力発電(株)
参照:2021年6月22日付 清水建設(株)プレスリリース